はた楽サロンコラムより第5回-気づきと認める勇気

この回で、お伝えしたかったのは、気づくことと、認めることの大切さです。人は、自分が思っているほど、自分の状態に気づくことができないように思えます。日々、忙しく生活をしていると、その忙しさに翻弄されてしまうことがあります。

誰か身近な人が悩んでいる時、家族として、友人として、どういうスタンスで接すればよいのかを考えてもらえるヒントになればと思います。 

 

第5回: 今日から始めるストレスへの気づきとセルフケア

 

気づきと認める勇気の大切さ セルフケアができるようにする援助

人は普段、気を遣わずに過ごしていますが、何かが起こって初めて気づくということがあります。
私が提供している企業向けアロマのサービスでは、ひとりひとりにアロマオイルをブレンドして使用するので、コンサルティングシートという問診票のようなものを事前に記入していただきます。企業の利用者の多くの方は、肩こりやむくみの症状があります。1日中、着座の状態でパソコンとにらめっこですから当然かもしれません。しかし、コンサルティングシートには、肩こりなどの骨格の問題はありますか?という設問に印をつける人が多くないのです。慢性化しているため、今更、肩こりですと申告する人が少ないようです。

しかし、肩こりと回答しない慢性化している方でも、注意喚起をすることにより、少しだけれど運動をするようにしましたという方がいらっしゃいます。
また、心の問題も同様です。ストレスを感じていると設問に回答した方に、お話を聞いてくと、話をすることにより、改めて自分の感情の動きやライフスタイルの問題に気づくことがあります。

さて、アドラー心理学の書籍の中に、こんな文章があります。「私たちは、馬を水際まで連れて行くことはできるが、無理やり馬に水を飲ませることはできない。水を飲むかどうかは馬の決めることだ。」私は、この言葉を、人が気づくための援助はできるが、その人が行動をするように強制することはできない、と理解しています。本人が自分自身で気づき、認めることで、次に進むことができるのではないかと考えます。

しかしながら、気づきを得ることは悩みの中にいると難しくなり、またその気づきがあっても、その事実を認めて受けとめることは、予想以上に勇気が必要であると感じています。
できれば、快適に生活ができるように、気づきと認める勇気を味方につけてセルフケアがでるのが理想的に思えます。
私たち、援助側にいる者は、つい強要したくなりますが、本人が「気づき」と「認める勇気」を味方につけられるようにサポートできているでしょうか。

 

アロマTips
夏バテ対策
時折涼しい日もありますが、暑い日はまだまだ続いていますね。冷たいものの摂りすぎでお腹も冷えて食欲も減退して体力がなくなっているということはありませんか。体力が落ちると、免疫力も落ちてきますので、今回は、免疫機能促進作用のあるアロマオイルをご紹介します。
フランキンセンス:気持ちを引き立たせて頭をスッキリさせてくれると言われています。去痰作用もあるので、呼吸器の弱い方にもおすすめです。
レモン: 気分を軽くリフレッシュさせてくれると言われています。健胃作用もあるので、食欲減退しているときにもおすすめです。
ベチバー: 感情面を強くして心地よい気持ちにさせてくれると言われています。循環に対する強壮作用もあるので、循環を活性化するときにおすすめです。