はた楽サロンコラムより第3回-福利厚生の効果は検証していますか?

前回の転載から、少し時間が空いてしまいしまたが、今回は、福利厚生に関するトピックです。多くの企業は、社員のためにと、いろんなサービスを導入していることと思いますが、本当にためになっているか確認をし、改善をしていますか?という問題提起です。

 

第3回: 福利厚生で従業員満足度をアップ! ~低迷する稼働率をPDCAサイクルで改善~

 

企業アロマを採用いただいている企業で、導入半年が過ぎた時点で、全社対象にアンケートが実施されました。実施に際して、アンケートの質問項目に関しても、情報をシェアしていただき、意見を反映してもらいました。
結果として、回答率は75%。その中で企業アロマを利用したことがあるのは59%。さらに2回以上利用した人は26%でした。また、今回の施策をはじめ会社としての福利厚生に対する全体的な取組みについて聞くと、84%の人が大変満足、概ね満足と回答しています。
社内で業務時間内に利用できるサービスについての設問では、55%の人が利用しやすいと回答しました。アロマ自体に対しては、「今後も利用したい」が20%、「必要としている人がいるならあってもいい」は68%でした。このほか、ポジティブ、ネガティブを含め多くのフリーアンサーのコメントをいただきました。

 

数値化して検証し、インサイトを引き出す
さて、この結果をどう受け止めるかが問題です。男性社員が多い企業で、アロマセラピーの利用率が約6割というのは、比較的良い数字ではないでしょうか。また、企業の福利厚生に対する満足度が8割を超えるのは、かなり良い数字だと思えます。
私の提供するサービスでは、毎月、レポートを作成し人事の方と報告会を行います。
レポートは、実施概要、利用状況、傾向と所見、今後の課題を表やグラフを取り入れて作成していますが、利用してくれる方との信頼関係に関わるため、基本的に個人に関わる情報は人事であっても、よほどのことがない限り詳細は開示しません。人事の方は、レポート内容を真摯に受け止めて、表面化しない問題を引き出し、何か良い方法はないかと、一緒に考えて実行に移す努力をしてくれます。まさに、PLAN-DO-CHECK-ACTION:PDCAサイクルを実施しています。そして、その結果が今回のアンケート結果にも反映されているのではないでしょうか。

 

企業を良くするファクターとして、社員を知ろうとする姿勢、データを検証し冷静に判断して実行しようとする意志の在り方の重要性を、考えてみてはいかがでしょうか。

アロマTips
夏の寒暖差
猛暑が続いてくると、冷房が強くなり、室内と外の寒暖差を感じることも多くなり、体調不良を起こしている方も多いのではないでしょうか。
寒暖差があると、寒暖差疲労によって自律神経が乱れがちになります。さらに、これから寝苦しくなる季節でもあるため、睡眠の質も悪くなりがちです。いずれも、自律神経にあまり良くない影響があり、自律神経の乱れにより、冷えやむくみといった症状が出てくることがあります。そうすると、血流も悪くなるため、肩や首のコリも引き起こしたり、だるくなったりすることもあります。だからと言って、外出しないわけにはいかないし、この暑さで冷房を使うことを躊躇しては熱中症の危険があります。
今回は、寒暖差による疲労、冷えやむくみの改善をサポートしてくれるレモンをご紹介します。レモンの精油には、血流促進、健胃、駆風、消化促進、免疫強化作用をもつ成分が含まれています。また、暑い季節には、柑橘系の爽やかな香りで、気分をスッキリとさせてくれます。但し、レモンにはフロクマリンという成分が入っているため、光毒性に注意することが必要です。例えば、濃度の高いレモンの精油を肌につけて日光に当たると、皮膚が赤くなるなどのトラブルを起こすことがありますので気をつけましょう。抗菌作用や、抗ウィルス作用も含んでいるので、ルームフレグランスやアロマバスソルトにしてお使いになってみてはいかがでしょうか。